物流ニュース 3月2008年

26/03/08 家具の中に840万ドルのヘロインを隠し密輸しようとした4人を逮捕
26/03/08 英国からの酪農製品の輸入禁止が解除 − 豪検疫検査局
26/03/08 東南・南アジアから豪州への海上運賃の燃料調整料(BAF)が値上げ
26/03/08 閉鎖の噂がある貨物代理店Hindle-Buralli社は引き続き営業中
26/03/08 アシアーノが損失覚悟で保有するブランブルズ株を売却か
19/03/08 豪州から中国、香港、台湾への冷蔵コンテナー料金が値上げ
19/03/08 動物のエサの輸入にも輸入許可書が必要 − 豪検疫検査局
19/03/08 タスマニア州も鉄道事業撤退の可能性 − アシアーノ社
19/03/08 緑茶として小分けにした250キロのコカインの密輸を阻止
19/03/08 豪検疫検査局のミスでニューカレドニアの6,000頭の牛を処分
19/03/08 監査後の今年度中間決算の赤字を発表 − アシアーノ社
12/03/08 カンタス航空の貨物運賃不正操作に対する豪当局の起訴間近
12/03/08 1月のフリーマントル港のコンテナー取扱量が13.7%増加
12/03/08 中間決算の利益が1,260万NZドルに − NZオークランド港
12/03/08 ビクトリア州での穀物鉄道輸送事業の終了に動く − アシアーノ社
12/03/08 ブランブルズが米国の輸送管理システム企業を買収
12/03/08 トールNZからの鉄道路線使用権の買い戻しに失敗 − NZ政府
05/03/08 TOBでBALトランス株の99%取得、完全子会社化に−トール
05/03/08 元英国航空のエディントン氏が新しい政府諮問機関の初代会長に就任
05/03/08 港湾荷役DP ワールドが3,500万ドルかけてアデレードの施設を改善
05/03/08 豪州への貨物機の運航スケジュールを変更−大韓航空
05/03/08 3機のB747貨物機を6年間ウェットリース契約−カンタス航空

                                                              

03月26日2008年 家具の中に840万ドルのヘロインを隠し密輸しようとした4人を逮捕
03月26日2008年 英国からの酪農製品の輸入禁止が解除 − 豪検疫検査局
  英国が2007年7月に発生した口蹄疫(FMD: Foot and Mouth Disease)が根絶されてとして、非汚染地域の地位を再び獲得した。 これによって、英国からの酪農製品などは輸入条件C9288が適用され、輸入許可書を申請した輸入業者には許可が出る。 しかし、FMDの発生当時に申請され、拒否された申請書は再審査することはなく、輸入業者によって新規の申請書が必要となる。 FMDの発生当時に英国で生産された一部の酪農製品は引き続き輸入禁止になる可能性があり、輸入に適する製品かどうかは、申請書を見て判断する。 詳しくは検疫検査局のDairy Products and the Recognition of the United Kingdom as a Country free from Foot and Mouth Diseaseをクリック。 (Source: AQIS, Public Quarantine Alert PQA0549, "Dairy Products and the Reinstatement of the United Kingdom as a Country free from Foot and Mouth Disease")
03月26日2008年 東南・南アジアから豪州への海上運賃の燃料調整料(BAF)が値上げ

  定期的な燃料価格の見直しにより、船会社のグループであるSouth East Asia and South Asia / Australia Trade Facilitation Agreement は、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、インド、パキスタン、スリランカ、バングラディッシュからオーストリア向けのすべての貨物において燃料調整料(BAF)を値上げすることになった。 新しいBAFは、US$560.00/teu、US$1,120.00 /feuとなり、2008年4月1日より適用される。 South East Asia and South Asia / Australia Trade Facilitation Agreementに加盟する船会社は次の通り。

ANL Singapore Pte Ltd APL Co. Pte Ltd
Gold Star Line Hanjin Shipping Co Ltd
Hyundai Merchant Marine Co., Ltd K Line
Maersk Line MISC Berhad
Mitsui OSK Lines Ltd NYK Line
Orient Overseas Container Line Ltd P T Djakarta Lloyd
Pacific International Lines Pte Ltd Regional Container Lines

(Source: LLDCN, 29/02/08 "Notice to trade, Bunker Adjustment Factor")

03月26日2008年 閉鎖の噂がある貨物代理店Hindle-Buralli社は引き続き営業中
  西オーストラリア州の通関業者で貨物代理店のHindle-Buralli社は、事業を閉鎖するのではないかとの噂があるが、引き続き営業を行なっている。 同社のセールス・マネージャーのマイケル・フェアニー氏は、「我々は事業を縮小して会社の再建をしているところである」と話した。 Hindle-Buralli社は1948年に創業し、梱包、輸送、通関、貨物代理店の4部門で90人の従業員がいる。 しかし、IATA認定の貨物代理店部門と通関部門は、この2週間で従業員を25人から15人に削減した。 フェアニー氏は、我社に経営上の問題があり、現在経営の専門家のアドバイスを受けていると話した。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 20/03/08 "Forwarder still trading")
03月26日2008年 アシアーノが損失覚悟で保有するブランブルズ株を売却か

  証券会社のUBS社は、アシアーノ・グループが、1億ドルの投資損失が出るとしても、資本強化のために保有しているブランブルズ株を来月には売却するのではないかとしている。 そして、昨年トール・ホールディングスから独立したアシアーノは、経営体質を強固なものにするために、今後3年間の株主への配当金を年間2セントしか増やさないとしている。 UBS社のアナリストたちは顧客たちに対して、「アシアーノの現在の利益率が13%で、この配当率が妥当なものかどうかは疑わしい。 現在のアシアーノの財政状況には大きな問題は見られず、差し迫っているのは、2010年5月までに28億ドルを借り替える必要があるだけである。 財政状況は、アシアーノが昨年トールから独立した時よりも改善している」と話している。 アシアーノは昨年ブランブルズの株式を4.09%を取得したが買収には失敗しており、今年の初めにブランブルズ株の売却の意向を発表している。 最近ブランブルズの株価が下がっていることを承知をしていたが、アシアーはそのままにしていた。 UBS社は、もしアシアーノがブランブルズ株を現在の価格で売却すれば、1億ドルの損失が出ると試算している。 しかし、UBS社は、今年度中間決算で7,100万ドルの赤字を計上しているが、顧客にはアシアーノ株は”買い”であると勧めている。 (Source: AAP, 19/03/08 "Asciano to dump Brambles stake soon: UBS") 

03月19日2008年 豪州から中国、香港、台湾への冷蔵コンテナー料金が値上げ
  船会社のグループであるTFA(Australia/North East Asia Trade Facilitation Agreement)が、2008年4月1日より、オーストラリアから中国、香港、台湾向けの冷蔵コンテナーの運賃を最低US$150/teu、US$300/feu値上げすると発表した。

TFAに参加している船会社:
ANL Singapore Pte Ltd
China Shipping Container Lines
COSCO Container Lines
Gold Star Line
Hamburg Sud
Hyundai Merchant Marine (HMM)
Kawasaki Kisen Kaisha (“K” Line)
Maersk Line
Mediterranean Shipping Company (MSC)
Mitsui O.S.K. Lines (MOL)
Nippon Yusen Kaisha (NYK)
Orient Overseas Container Line (OOCL).
(Source: LLDCN, 13/03/08 "Notice to shippers. Refrigerated cargo shipments from Australia")
03月19日2008年 動物のエサの輸入にも輸入許可書が必要 − 豪検疫検査局
  動物のエサになる動物、植物、微生物起源(軟体動物を含む)を輸入する際には、輸入許可書が必要である。 これには陸上動物や海洋動物のエサも含まれる。 オーストラリア検疫布告(Quarantine Proclamation)1998、32章に則り、これらのすべての動物のエサとなる動物、植物、微生物起源(軟体動物を含む)には輸入許可書が必要となる。 例えば、家畜のエサ、ペットフード、農業用や養殖用に使う抗生物質、アミノ酸セット、酵素もこの法律に従わなければならないとしている。 (Source: AQIS, Public Quarantine Alert PQA0203 "All animal baits of animal, plant or microbial origin (including molluscs) require an Import Permit")
03月19日2008年 タスマニア州も鉄道事業撤退の可能性 − アシアーノ社

  タスマニア州政府のスティーブン・コンス インフラ相は国営放送局ABCに対し、「タスマニア州の鉄道事業者パシフィック・ナショナル(PN)の親会社であるアシアーノ社が、タスマニア州の鉄道事業から撤退する可能性がある。 しかし、もしPNがタスマニア州から撤退すれば、ほかの企業が事業継続に興味を示している」と話した。 PNは最近、毎月300万ドルの赤字が続いているとして、ニューサウスウェールズ州とビクトリア州の穀物鉄道貨物輸送から撤退することを発表している。 コンス インフラ相は同省の職員に、PNのタスマニア州の鉄道事業撤退の可能性についての調査を命じており、「我々は最悪の事態に備えて行動を起こしている。 今後2週間以内に、代わりの鉄道事業者となるかもしれない企業と話し合いをする予定である。 これは重要な問題である」とABCに語った。 (Source: LLDCN, 14/03/08 "Tasmanians worried Asciano will pull out of state")

03月19日2008年 緑茶として小分けにした250キロのコカインの密輸を阻止 
  税関、犯罪委員会、連邦警察、州警察によって組織されたグループJoint Asian Crime Group (JACG)は、3月4日にシドニーのボタニー港に到着した家具が入っている輸入コンテナーから、過去4番目の量となるコカインを押収した。 シドニー市内や南西部にある家屋など9箇所を捜査した結果、3人が逮捕された。 JACGによると、これらの麻薬シンジケートは、コカインを1キロの袋に小分けして緑茶のラベルを貼り箱に入れてコンテナー内に隠していた。 250キロのコカインは末端価格で8,750万ドルになる。 不法麻薬の輸入は最高終身刑か、それに加えて82万5,000ドルの罰金となる。 (Source: LLDCN, 12/03/08 "Taskforce busts 250 kg cocaine shipment in Sydney")
03月19日2008年 豪検疫検査局のミスでニューカレドニアの6,000頭の牛を処分

  ニューカレドニア政府は、「オーストラリア検疫検査局(AQIS)のミスにより、少なくとも6,000頭の牛を殺さなければならない」と語った。 昨年の11月、誤ったダニ熱(Tick Fever)の処置をしたオーストラリアの牛をAQISが、ニューカレドニアへの輸出を許可した。 それらの牛には生ワクチンが接種されおり、それがニューカレドニアにいる牛に感染している。 フランス領畜産省のトップのジーン・ミシェル・ファビアー氏は、「今回の出来事で、ニューカレドニアがバベシア症(Babesiosis)の汚染地域ということになった。 大変深刻な問題である。 ニューカレドニアは、ダニはいるがダニ熱の病気がない世界で唯一の熱帯地域であった。 そしてバベシア症は、オーストラリアから牛を輸入して繁殖を行なっている業者に直接的な影響を与えている。 昨年12月オーストラリアから輸入された43頭の牛は、ニューカレドニアの17ヶ所の畜産業者に輸送されている。 この病気を撲滅する為には、輸入された牛や、それらと接触した動物を処分するなど、徹底した対策が必要となる。 当面、我々は17ヶ所の畜産業者にいる6,000頭の牛を対象にしている。 それに加えて、昨年12月18日に感染した牛がオーストラリアから到着して以来、それらの畜産業者がほかの畜産業者に牛を転売していないか調べる必要がある。 ニューカレドニアのダニが、オーストラリアから輸入されたダニ熱に感染した牛を刺すことによって感染し、そのダニがほかの動物を刺すことで感染が広がり、野生の動物にも感染していく。 我々の目標は、感染した地域が広がらないようにすることであるが、ニューカレドニア全域に感染する危険性が高い」と話した。 (Source: ABC, 13/03/08 "AQIS bungle will lead to 6,000 cattle slaughtered")

03月19日2008年 監査後の今年度中間決算の赤字を発表 − アシアーノ社
  運輸インフラ企業のアシアーノ・グループ社が2007/08年度の会計監査済みの中間決算を発表した。 昨年7月にトール・ホールディングスから独立した同社は先週、未監査として中間決算を7,107万ドルの赤字と発表していた。 今回それを確定した発表となった。 この決算結果には、ニューサウスウェールズ州とビクトリア州の穀物輸送のリストラ費用や資産の評価損に関係する主要科目の1億5,012万ドル(税引き前)が含まれている。 これらの主要科目を差し引く前のEBITDA(税引き前利益に支払い利息と減価償却費を加えたもの)は、19.2%増えて3億6,590万ドルとなった。 アシアーノは先週、今期の利益予想を下方修正し、EBITDAを6億1,000万ドルから6億2,000万ドルの間としている。 (Source: AAP, 12/03/08 "Asciano confirms audited result")
03月12日2008年 カンタス航空の貨物運賃不正操作に対する豪当局の起訴間近
  報道によると、オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)が、貨物運賃を不正に操作した容疑で航空会社を起訴し始めたとしている。 カンタス航空はACCCが捜査の対象にしている航空会社30社の1社である。 昨年のアメリカ司法省による同様の容疑の告発で、同社はすでに6,100万米ドルの罰金を支払っている。 そして今回オーストラリアの公正取引を監視する機関のACCCも、同容疑で数社の航空会社を捜査している。 シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、ACCCは長期に及ぶ裁判での決着より、罰金による方法を検討している。 また、ACCCとは別に、カンタス航空とあと6社の航空会社は、2億ドルにおよぶ集団訴訟を受ける可能性がある。 法律事務所のMaurice Blackburnは、カンタス航空と別の航空会社6社、ルフトハンザ航空、キャセイ・パシフィック航空、シンガポールン航空、英国航空、日本航空、ニュージーランド航空が貨物運賃の不正操作(カルテル)にかかわり、約2億ドルの損害を被ったとしている。 (Source: LLDCN, 10/03/08 "ACCC closer to prosecuting alleged airfreight fixers")
03月12日2008年 1月のフリーマントル港のコンテナー取扱量が13.7%増加
  マッコーリー・リサーチが発表した統計によると、西オーストラリア州のフリーマントル港の1月のコンテナー取扱量が13.7%増え、オーストラリアで取扱量が最も急速に伸びた港となった。 ほかの主要4港の1月の伸び率は7.7%までで、今年度に入っての全体的な平均の9.1%を下回っている。 ブリスベン港の今年度の2007年7月-2008年1月までの7ヶ月間は前年同期に比べて10.9%伸びた。 またシドニー港は7ヶ月間で8.5%増え、メルボルン港は7.6%増加している。 (Source: LLDCN, 08/03/08 "Fremantle fastest growing box terminal")
03月12日2008年 中間決算の利益が1,260万NZドルに − NZオークランド港

  コンテナーの取扱量が20%増加したことにより、ニュージーランドのオークランド港の中間決算(2007年7月-12月)の利益が1,260万NZドル(1,080万豪ドル)となり、前年同期比で19%増加した。 昨年7月から12月までのコンテナー取扱量が42万7,867個(teu)となり、輸入コンテナーが9%、輸出コンテナーが7%増えた。 これは同港の6ヶ月間の取り扱い能力の47万5,000個(teu)に近づくものである。 すべての貨物事業者や海洋サービス企業を含む港湾事業者の事業収入も、利子・税引き前で2,950万NZドルとなり、前年同期より240万NZドル増加した。 オークランド港湾公団のジェンス・マドセン社長は、「船会社のシッピング・スケジュールの変更がニュージーランドの多くの港のコンテナー取扱量に影響を与え、これによりオークランド港は恩恵を受けた。 そして、我々は政府に対し、港からの鉄道整備の資金を要請して、増加するコンテナーに対応するためにインランド・ポートの建設を進めて行きたい」と話した。 (Source: LLDCN, 04/03/08 "Port of Auckland reports NZ$10.8m profit")

03月12日2008年 ビクトリア州での穀物鉄道輸送事業の終了に動く − アシアーノ社

  アシアーノ社は、子会社の貨物鉄道企業パシフィック・ナショナルによるビクトリア州での穀物貨物輸送サービスは終了すると再度語った。 同社は昨年、不採算性を指摘してビクトリア州での穀物輸送事業を終了するか、売却すると発表しており、当初は今月に終了するとしていた。 アシアーノ社は、現在も引き続き穀物生産者や輸送業者と協議を続けているが、 穀物輸送部門の赤字が解消できるような契約に合意できなけば事業を終了するとしている。 (Source: ABC, 04/03/08 "Operator moves to end Vic grain freight service")

03月12日2008年 ブランブルズが米国の輸送管理システム企業を買収

  ブランブルズは、4,500万米ドル(4,790万豪ドル)でアメリカのテクノロジーを駆使した輸送・サプライチェーン・ソリューション企業を買収した。 このTMS (輸送管理システム)サービスを提供しているリーンロジスティックス(LeanLogistics)社との統合で、ブランブルズのチェップ・パレット事業が強化される。 同社のMike IhleinCEOは、「チェップの広域的な顧客情報とリーンロジスティックスの顧客ネットワークと革新的なテクノロジーの統合によって、輸送費の軽減とサプライチェーン効果を最大限発揮できる。 チェップはアメリカ国内2万1,000ヶ所以上に渡り、何百万枚のパレットの動きを毎日追跡している」と話した。 リーンロジスティックス社は、日用消費財メーカーを含む大手企業40社以上に、輸送ネットワークのオンデマンド・ソリューションを提供している。 (Source: AAP, 04/03/08 "Brambles pays $US45m for LeanLogistics")

03月12日2008年 トールNZからの鉄道路線使用権の買い戻しに失敗 − NZ政府
  トール・ニュージーランドが、ニュージーランドの鉄道路線使用権を売却するのに7億NZドル(6億600万豪ドル)を要求したことにより、ニュージーランド政府による買戻し工作が失敗に終わった。 ニュージーランドのDominion Post紙3月6日付けの報道では、ニュージーランド政府が鉄道路線使用権の買戻しに5億NZドル(4億3,300万豪ドル)をオファーしたが、トール・ニュージーランドがそれを大きく上回る7億NZドル(6億600万豪ドル)を要求してことで、協議は物別れとなった。 トール・ニュージーランドの広報担当は、「我々としては協議は継続していると思っている」としている。 ニュージーランド政府は、トールに対して路線使用料として正規の金額を支払い始めるように要請していたが、トールは2004年から年間4,800万NZドル(4,200万豪ドル)しか支払っておらず、不足分はニュージーランド政府が支払っている。 鉄道システムの改善は、ニュージーランド政府にとって温室効果ガス抑制計画の柱となっている。 (Source: AAP, 06/03/08 "NZ govt bid to buy back railways")
03月05日2008年 TOBでBALトランス株の99%取得、完全子会社化に−トール

  トール・ホールディングスによる、香港の大手運輸BALトランス・ホールディングスに対するTOB(株式公開買い付け)が締め切られ、トールは全株式の99%の買い付け合意を獲得した。 残りの株式は強制的に取得できるようになり、BALトランスは来月半ばからトールの完全子会社となる。 トールのポール・リトル社長はBALトランスの会長に就任し、「BALトランスはアジアに強固な地盤を持った世界的な貨物輸送企業であり、トールが海外の貨物輸送で第一人者となる助けとなる」と話した。 (Source: AAP, 03/03/08 "Toll gets 99% BALtrans acceptances")

03月05日2008年 元英国航空のエディントン氏が新しい政府諮問機関の初代会長に就任
  連邦政府のアンソニー・アルバニーズ運輸・インフラ相は、「元英国航空の最高経営責任者であったロッド・エディントン氏が、新設された政府諮問機関であるInfrastrucure Australiaの初代会長に就任する」と発表した。 同相は、「全国的なインフラ障害、交通、水、エネルギー、通信施設などへの過少投資問題などの検討を長期的に行なう新しい団体のトップになることにエディントン氏が同意してくれた。 エディントン氏のようなInfrastrucure Australiaを統括できる能力がある人に就任してもらえたことを嬉しく思う。 彼の経験と能力でオーストラリアのインフラ開発のリーダーシップを発揮し、重要な問題に対処して政府の助けとなって欲しい」と話した。 (Source: LLDCN, 28/02/08 "Eddington to head group on infrastructure")
03月05日2008年 港湾荷役DP ワールドが3,500万ドルでアデレードの施設を改善
  港湾荷役業者のDPワールド/アデレードのゼネラル・マネージャーのアンドリュウ・タワーズ氏はドバイの新聞社Gulf Newsに対し、「2007年のアデレードでのコンテナー取扱量が25万5,000個(teu)となり、2006年の20万2,000個(teu)から28%増加した。 そして、新しいクレーンやその他の設備の購入や、2012年までの需要に対応するために、貨物ターミナルの埠頭を現在の510mからあと149m延長する費用として3,500万ドルをかけてアップグレードしていく」と語った。 計画されているアップグレードの中には、2009年までに発注される2機のPOST PANAMAX型クレーン、今年納入予定の次世代のストラドルキャリア4機、そのほかの貨物ターミナルで使用される重機、そして、インターモダルハブの開発などが含まれている。 (Source: LLDCN, 28/02/08 "DP World 'spending $35m' on Adelaide")
03月05日2008年 豪州への貨物機の運航スケジュールを変更−大韓航空
  大韓航空貨物は、シドニーとメルボルンへの週一便のB747-400貨物機のスケジュールを変更する。 現在月曜日に到着していた貨物便が、3月2日から日曜日に到着し、同日にソウルに向けて出発するようになる。 シドニーのギャリー・ジョーンズ貨物マネージャーは、「今回のスケジュール変更で、貨物代理店にとっても荷主にとっても良くなる」と話した。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 29/02/08 "Korean switch freighter to Sunday")
03月05日2008年 3機のB747貨物機を6年間ウェットリース契約−カンタス航空

  カンタス航空は、国際航空貨物事業を拡大するために、3機のB747-400の貨物機をウェットリースすることを昨日発表した。 カンタス航空フレイト・エンタープライズのゼネラル・マネージャーのグラント・フェン氏は、「それらの貨物機は、アトラス・エアー・ワールドワイド・ホールディングスから6年間リースする。 すでに、オーストラリアから中国へはB747貨物機がデイリーで、中国からアメリカへは週5便、アメリカからオーストラリアへは週4便、そして香港/ヨーロッパ/上海/オーストラリアを週1便運航している。 2003年から始まったこれらの貨物機のサービスは大変成功しており、主要な貨物デストネーションにおいて、旅客機の貨物のベリースペースを補完するために、定期便やチャーター便として運航している」と話した。 カンタス航空は、2006/07年度に34万トンの貨物を輸送しており、5年前に貨物機サービスが始まってから10万トン増えている。 (Source: LLDCN, 28/02/08 "Qantas adds three jumbos to dedicated cargo service")